5人これから

こんな子育て、こんな家族がありますという話。

小学校でできなかった目標、今できるようになった?

今年は、全ての年賀状を元旦に書くことにしました。

いままで、どんなに慌ただしくても、かろうじて年内に投函していましたが、

クリスマス前に、「もういいや」と早々と白旗をあげ、のんびりしていました。

実際に元旦に書くのは、予想以上の慌ただしさで、

何が慌ただしいのかというと、

宛名印刷の向きを間違えてコンビニに走ったり、

「1日に書いています」と、元旦に届いていない理由を付け加えるのが意外と時間がかかったり。

なので、もうしないことにします。 

さて、ここから、本日の本題に入ります。

いただいた年賀状の中に、15年位前の子どもの担任からのがありました。

次男がいろいろやらかしたときの担任で、とてもお世話になった自然体の方です。

メッセージを書きながら、ふと、当時の学校での息子の指導目標ってなんだったかなぁと考えました。

 

小学生のころの次男の指導目標

次男の小学生のころの様子、一部は下のブログに書いています。

さいころはにこにこだったのが、いつのまにか素直じゃない憎たらしい子になっていて(笑)

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小学生のころの担任は、きっと指導をするときこんなことを望んでいたのではないかと思います。

  • 優しい言葉を使って(傷つける言葉を言わない、乱暴な言葉使いをしない)
  • 正直に話して(嘘をつかない)
  • 先生の指示に従って(言い逃れをしない、文句を言わない)

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Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

・・・口にまつわることが多いですね。

 当時の彼に指導をする必要があるとき、指導目標を挙げるなら

「相手の気持ちを考える」

「よく考えてから話しをする」

こんなところかと

㊟担任の指導目標はわからないので、わたしの推測で指導目標としました 

次男の指導目標の達成度はどう?

この推測の指導目標、達成できているかどうか

端的に言うと、義務教育のとき達成されていないように思うのです。

それぞれについて思い出してみました。

「相手の気持ちを考える」

息子は、相手の気持ちを考えていなかったのか?

けっこう人の気持ちには敏感で察する能力はあったと思います。

ただ、嫌な気持ちになってもかまわない相手がたくさんいたかも。

そうすると、

問題は、相手の気持ちを考えることではなく、人を大切にする気持ち。

人を好きになる気持ちを育てることなのではないかと。

彼が高校ぐらいから少しずつできるようになったことは

人から可愛がられるようになったこと。

それは、たぶん、甘え方を覚えたから。

人から信じてもらえ、人を信じるようになったから。

小中学校で少しずつそういう経験をしていたことに、高校で気付きはじめたようです。

「よく考えてから話しをする」

息子は、話しをする前によく考えていなかったか?

考える前に口が勝手に動いていたと思います。

これ、今も変わらないんです。

勝手に口がしゃべっていて、何か指摘すると少しずつ変わっていきます。

これって、目標にして達成できることなのでしょうか。

つまり、これが弱点。

色盲の方に皆がどんな色に見えているかを教えるようなもの。

教えても、こちらが教えている内容はそのまま理解することはできないです。

息子が覚えたのは、時と場合によってはそれを抑えることです。

ときどき失敗していると思いますが。

目標を決めるには現状把握が大切

人は、自分ができていないことを他人に求めることが多いです。

特に、こどもに対してカンペキを求めすぎです。

わたしの知っている範囲では、

学校の先生は一部の残念な方を除いて、とても一生懸命に取り組んでいました。

そういう方々が力を発揮できるように、教師に時間のゆとりを与えてほしいです。

優秀な教師は分かっています。

何かができるようにと諭したり、調教するように物事を教え込むのではなく、

一緒に楽しんで、人を好きになることが全ての原点

そこが根底にあると、覚えようとするし、解かろうとすることを。

そして、学校が、単にできないことを克服しようとする場所ではなく

できない理由は何か、

場合によっては、どのようにしたら、できないままででもできるようになるか、

目標を定めるには現状の把握からしてほしいです!

理想ですけど、

成長した子どもを見て思いました。

わたし、わかっていなかったなと。

でも、ちょっと待って、

目標って、目的にたどりつくための途中の道しるべですよね。

目標に対しては今書いた通りなのですが、学校で指導される目的はなんなのかな。

目標と目的について

落ち着いて目標、目的について考えてみます。

デジタル大辞泉によると

目的とは、実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて

目標とは、そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。https://kotobank.jp/dictionary/daijisen/

「〇〇の目的があるので、こういう目標で指導していきます」

なぁんて聞いた覚えないんですが。

学校で個別の「目的」って考えている人いるのかな。

学校全体には目標はありますよね。

となると学校としての目的は?

探してみると、学校教育法に記されていました。

〔小学校の目的〕
第十七条  小学校は、心身の発達に応じて、初等普通教育を施すことを目的とする。
〔小学校教育の目標〕
第十八条  小学校における教育については、前条の目的を実現するために、次の各号に掲げる目標の達成に努めなければならない。

一  学校内外の社会生活の経験に基き、人間相互の関係について、正しい理解と協同、自主及び自律の精神を養うこと。
二  郷土及び国家の現状と伝統について、正しい理解に導き、進んで国際協調の精神を養うこと。
三  日常生活に必要な衣、食、住、産業等について、基礎的な理解と技能を養うこと。
四  日常生活に必要な国語を、正しく理解し、使用する能力を養うこと。
五  日常生活に必要な数量的な関係を、正しく理解し、処理する能力を養うこと。
六  日常生活における自然現象を科学的に観察し、処理する能力を養うこと。
七  健康、安全で幸福な生活のために必要な習慣を養い、心身の調和的発達を図ること。
八  生活を明るく豊かにする音楽、美術、文芸等について、基礎的な理解と技能を養うこと。

法律が、学校の目的を決めているんですね。

ついでに目標も。

目標の範囲が広すぎです(笑)

こんなに求めて・・・

学校の目的が、個人の学校へ行く目的と同じになる?

でもですよ、

目的って、本人の意志と関わってくるのではないかと。

それに目的って、修正加えつつもずっとみつめていくものですよね。

小学高学年くらいになったら、自分で考えていったほうがいいのでは?

そして、目的を達成するために、いろいろな方法が認められてもいいはずです。

教育へのつぶやき

まぁ、話しが大きくなりましたけれど

小学校では、2020年度から、新しい指導要領が始まります。

「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力など」「学びに向かう力、人間性など」の3つの柱(政府広報より)

りっぱな内容です。(リンクははじかれるので載せませんでした)

たくさんの方々がたくさんのお金と時間を使いまとめあげたものです。

ところで、

家庭の事情で通学していない子ども、病気で通学できない子ども、登校できない子ども、登校していても集団に参加できない子ども、授業についていけない子ども、子どもをサポートできない状況の保護者、そういう数字全部出ているのかな。そういう統計ってあるのかな。

実際に何人ぐらい、文科省のこのプランについていけると想定しているのかな。

どうせなら、そこにのっかれない子たちのための二の手、三の手も同時に公開してほしいなぁ。

わたしのまとめ

現実には、生きる力をもった人間らしい子どもが育つには、

学校の目的と個人の目的が同じにはならないってことではないかとわたしは思います。

人によっては、

社会に出て働けるようになることであったり

演奏家として生きていくことであったり

楽しめるもとをみつけて生きていくことであったり

とすると、目標もそれぞれ変わってきます。

何にしても、

小中学生に全てをオールマイティにすることを求めすぎ!

できないところをつつくのは賛成できない

 

一例ではありますが、次男は、我が家で今一番社会的に安定した生活をしています。

正社員で特殊な技術職なので、退職しても次の仕事は見つかりやすいです。

言葉はときどき暴走するけれど、その責任を自分でとりながら大人しています!

 

義務教育で立てた目標、できなくてもだいじょうぶ。

あなたの目標みつけて!

と言いたいです。