5人これから

こんな子育て、こんな家族がありますという話。

うちの娘が抜毛症になったのは・・・ 

どっぷり子育て記事、まるで自分に書いているよう。長いです。

 

娘が3歳、4歳ごろ

ふと気づくと眉毛が無かった

最初は片方の眉の半分とか。

少し離れたところからこっちに向かってくる娘の顔をみて

あれまー、

志村けんのバカ殿さまか、

平安美人みたいな顔になっていて。

そのうち、

両眉ぜんぶ無くなった。

 

まつ毛もない! 

あら? まさか・・・

まつげもなくなってる!

これは、4歳、5歳ごろかな。

 

生まれたときから髪がふさふさで

まつげも濃く長くクリンクリン

娘のチャームポイント

と、

わたしは思っていて。

ぁあぁ~、ここに手をつけたか・・・

まつ毛がないとどうなるの?

はじめに思ったのは、

まつげがないと、どうなるんだろう?

まつ毛の役割は

ごみやほこりを防ぐって。

ん~

だいじょうぶか?

しょっちゅう結膜炎おこしているけど

もっと炎症おこす?

 

初回のまつ毛抜きのときは、たまたま眉毛があったんです。

眉毛の役割は

汗とかが目にはいるのを防ぐって。

 

あーなるほど、

そうすると雨が顔に当たったとき、

まゆげが防いでいるのね。

 

わたしの頭の中のイメージとして

川が流れていて

木や石が流れを堰き止めて

ちょっと流れが変わるかんじ。

 

眉毛かまつ毛

どっちかあればなんとかなる、よかった!

抜毛の対応

当時、抜毛は、やめろと言って収まるものではないと聞いていて

わたしは怒りはしなかった。

でも、夫は怒り心頭、

子どもかわいさと

思うようにならないもどかしさから

娘に対してあきれ果て、嫌悪感まででてきて・・・

うち、こうして夫婦対応違うんです。

 

でも、まゆ毛、まつ毛の両方ないときは、

さすがにわたしも言いました。

無駄だと思っても言わずにいられない。

 

「あのね、目の中に水はいっちゃうよ」

「人のからだにはね、無駄なものひとつもないの」

「まゆげもまつげも大切なの」

「まつげだけは、やめようね」

 

言って抜くのが止まったわけではないけれど、

少し言うとちょっとは抜くまで間があいたような気がする。

抜毛後の毛の行方

まゆ毛

抜いてもしばらくすると生えてきて、

普通の顔になってきてる

と思っていると、

またいつのまにかなくなることを繰り返していて。

 

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 まつげは、

少しずつまばらに抜いていき、

何度も抜いていると

細いのしか生えてこなくなり、

密集していたまつげスカスカに。

そのスカスカまつ毛まで抜くんです。

あー、もったいない。

生えてくるのに、日にちもかかるようになってきて、

半年生えてこなかったときは、

もうだめかなぁ、

生えてこないんじゃないかと。

 

・・・生えてはきました!

 

いま?

以前のまつげエクステしたみたいなまつげは戻ってこないけど

強力な毛根の持ち主ですね・・・まぁ、普通のまつげになりました。

まつげ抜き、今はしていないよう・・・

でも、まゆげは数か月に1回 なくなっていることがあり・・・です。

癖ですもね。

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抜毛症を診るのではなく、その人を診て

こんな言葉ききませんか?

『抜毛は親へのSOS』

「受け止めてあげて!

『親が気付いてあげれなくてごめん』って気持ちでゆったり抱きしめるつもりで」

この言葉だけを中心にして相手をしていると、親、つぶれます

これだけでは行きづまるから。

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JenDigitalArtによるPixabayからの画像

 

「抜毛」と一口に言っても、その環境、状況によって違いが大きいです。

この対応で落ち着く子もいるけれど 

その子、その人に合わせた理解、対応があります。

抜毛症は自傷行為 のひとつ

自傷行為は行為依存のひとつ

むすめは、皮膚むしり症もありました。

これも行為依存ですね。

やめようと思ってもやめられない。 

「薬物依存症治療センター」センター長・松本俊彦医師の言葉https://www.ask.or.jp/より引用

自傷行為をくりかえす者の55~75%は『つらい感情をやわらげる』ことを目的としています。激しい怒りや不安、緊張、気分の落ち込み……本来は、誰かに助けを求めたり相談したりすべきところを、自分ひとりで苦痛を解決しようとしているのです」

この言葉の中の『つらい感情』、

何につらさを感じるのか、何に激しい怒りや不安を感じるのか人によってぜんぜん違います。 

うちの娘の抜毛は、親へのSOSだったのか?

うちの娘は親へのSOSを出していたのか?

最初の抜毛のとき

元気に遊び回っていて、

アレルギーもほとんどおさまり

ストレスとは無縁にみえました。

兄の背中に乗って遊んでいる子でしたし。

あるとしたら、

娘のもっている感覚過敏からくるストレスでは?

小学校入学後の抜毛は、 言葉にならない思いがいっぱいだったと思います。

でも、「子どもから親へののSOS」って言われちゃうと

親がなんとかするものって受け止めちゃうと思うんです。

娘を例にあげ、もうちょっと細かくしました。

①感覚過敏からの抜毛

アトピーの娘は、まゆげの下の肌、目の縁が痒い、むずいと言っていて。

特に一度抜いて生えはじめるときは

むずかゆさから

生え揃うまで抜くのを我慢できなかった。

かゆみ、ぬくもり、質感など、触角からよく情報を取り込みそれに行動が左右されます。

毛皮にほほをすりすりさせて、いつまでも離れないとか(笑) 

②毛を抜くときの快感

最初は言葉にできないもどかしさがあったかもしれないです。

でも、癖になるのって、抜いたときの気持ちよさ、すっきり感あるよなぁって。

それで繰り返しこのコースに入ってしまう・・・

これ、けっこう無意識

さすが、DSM-5で強迫症に分類されてます。

わかっていてもやめられない!

発達障害傾向からくる不適応からすっきりするための刺激

年齢が上がるにつれ、

臨機応変が求められ、

できない、

なぜかわからないけれどうまくいかない、

それが増えていたかなぁと。

抱きしめは大切だけど、抱きしめるだけで解消されるものではなく、

周囲の対応にすがっても急に状況は変わらないし、

自分で折り合いつけていくしかない・・・

頑張れば頑張るだけ、何かの形で現われざるを得ないかな~という実感 

④抜毛やその他注意されることからくるストレスのはけ口

理解されていない、

はっきりわからないけどなんか否定されているモヤモヤ感

⑤抜毛することで本人にとってのごほうびがある

これ、「こどもからのSOS」と関連高いです。

自覚していないかもしれないけれど淋しさがあり、注目してほしい

怒られることでもいいので、自分へのリアクションがほしい 

娘の抜毛症

  • ①感覚過敏からの抜毛 40% 
  • ②毛を抜くときの快感 20% 
  • 発達障害傾向からくる不適応からすっきりするための刺激 20% 
  • ④抜毛やその他注意されることからくるストレスのはけ口 8% 
  • ⑤抜毛することで本人にとってのごほうびがある 7%

ってかんじ・・・100%になっていない。

娘の場合は、

高校になり、自分に対して達成感のようなものが出てきて

一気に抜毛、皮膚むしりの頻度が減りました。

中学の不安定な時期

結局、親は何もできなかったかな。

ただ、責めないように気を付けて。

でも、普段言葉を飲みこんでいたわたしは

少しずつ飲みこんだ言葉がたまっていき

爆発してました。

ほんとに爆発!!!

これ、どんどん長くなるので機会があれば。 

 

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娘について、

こんなふうに思うようになったのはここ数年のこと。

この①~⑤はうちの娘バージョン。

人によって項目減ったり、増えたりするはずです。

わたし、医者ではないので、自分の娘について持論言いました。

心理士の立場は弱いです。 

まとめ

親だけで、なんとかなるものではないと思うのです。

三者が必要です。

わたしもできませんでした。

できることとしたら、

こどもが、自分を知ってうまく付き合って行けるように

よい関係を保つ。

それもハードルが高いなら

悪化しないで維持できるように

時期が来るまでなんとか保つ。

それさえ、たいへんときがあると思うのです。

 

善意から、たくさんの助言をもらったときは、

自分たちに合うよう、うまくスライドさせてくださいませ!

もし親子で自閉スペクトラム症傾向があるとき

まじめに受け止めて

疲れきるまで、

従順な患者さんをしてしまう場合があります。

たぶんわたし(笑)

なので、一言添えました。