5人これから

こんな子育て、こんな家族がありますという話。

道に迷うの得意

山村留学を終え、夫の待つ家に帰ってきました!

ほんの2年弱、静かなところに住んでいただけで

感覚がこんなにも違うものなのか・・・

朝の空気感が薄っぺらいような、

夜は薄明りがあり、静かなのになんとなく空気がざわついているような。

 

そういえば、長期休みに山村留学先から車で戻るとき、

離れるにつれ、通過する街の色がどんどん明るくなっていくのです。

そういう変化に無関心にみえたこどもたちが

3人そろって

「えー、何これ~?」 

「こんなに違うんだ」と言っていました。

何を感じていたのかは言っていなかったけれど、何かは感じていたみたい。

これを覚えているのは娘だけ。

 

山村留学からの引き上げ

もと住んでいた地域の学校に戻るかどうか

家に帰ってからのことを子どもたちと話し合いました。

といっても数分のやりとりを何回か。

近所には子ども3人それぞれに、小さいころから一緒に遊んでいた友だちがいます。

長男は、あまりに充実した山村留学の生活で、家に戻ったときのことは関心がうすく、

次男、娘は「(もとの学校に戻るのは)絶対嫌だ」と迷わず答えます。

へぇー、そうなんだ~

以前の学校、そんなに嫌だったんだ~

そこまではっきり言ってくれると、こちらもやりやすい。

少人数の学校を探し、その学校に通えるところに引っ越しするこにしました。

よくまぁ、こうも学校に合わせて家族皆で次々移動しているなぁと今さらながら思います。

ところで、なんで夫は引っ越しに文句を言わなかったんだろう。

絶対めんどうだったはず。

全部自分で仕切りたかったはず。

もしかして夫の家族愛?

なんにしても、夫の気持ちとか全然考えていなかったです。

この家族、大人同士、子ども同士、大人と子ども、どの関係も話合いができないんです。

わたしは思っていることをたくさん言い合い決めていきたいのに。

不完全燃焼どころか種火もつけさせてもらえないもどかしさあります。

といいつつ、

子ども第一にして、どんどん進めていたのはわたしなんですね。

転校先にご挨拶

新しく通う学校に、子どもと一緒に挨拶しに行きました。

わたし、質問しなかったと思うのですが、説明がありました。

「携帯使用は、通常許可しないが、安全確認や習い事のお迎えなど、事情のあるときは使用することもできる」

当時の学校は、携帯使用について過渡期でした。

高校に向け、長男に、やっともたせることにしたところ。

順番からいくと、次男はもう少し先。

今は持たせませんのでお気遣いなくと。

教頭先生は、

「たまにいるんですよね。迷子になって学校に着かなくて、教員みんなで探し回るってことが」

「妹さん、しばらく助けてあげてくださいね」

「いやぁ~、迷子になる子にかぎって携帯もたないんですよねぇ、ほんとに」

と笑っていました。

笑いながら釘刺されたかな・・・

登校が始まる

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S GreendragonによるPixabayからの画像


その学校はバス通でした。

しばらくは、朝一緒にバス停まで行くつもりでした。

学校に行くには、歩いて15分ぐらいのところにあるバス停から乗ります。

次男と娘は同じバス。

登校2日目、朝、3人で行く途中、

次男は、「俺は一人で行く」とさっさと先に行ってしまいました。

ちょっと淋しいけど、まぁ、いいことよね。

娘をバス停まで送ると、次男の姿は見当たりません。

前のバスで言ったのかな。

たのもしいこと!

わたしは家に戻り、しばらーくすると、教頭先生から電話がきました。

「〇〇くん、まだ、着いていませんが、どうしましたか?」

あー・・・・・教頭先生の言った通りになってしまった。

自分で対処

交番で保護されていると連絡がありました。

慌てて迎えに行くと

ふてぶてしい顔!

どうみても全然困っていない(~_~;)

通った道をきいてみると、曲がるべきところを曲がらず、どこまでも行ってしまったらしい。

行っても行っても着かないし、

よくわからないけどバス停はある。

迷ったことに気付き

そのバス停にいた人に、交番の場所をきいて、自分で交番にたどりついたようです。

よくぞ迷ったと気付いてくれた、

よくぞ違うバス停だと気付いてくれた、

よくぞ前の日の景色を覚えていてくれた、

とはいえ、交番で座っている次男に

俺は悪くないってオーラでていました。

わたしの心の声は

いやー、悪い、悪くないじゃないんだけど。

もうちょっと申しわけなさそうな雰囲気出せないかぁ?

あーぁ、ここでまた夫とそっくりな他罰的な価値基準がでてきてる。

~と次男に夫をかぶせてイラついたりして。

他罰的になるのはなぜ?

  • 自閉スペクトラム症の影響で認知の歪みがある?
  • 崩れそうな自分を守るために、自分以外を悪ものにしないといられないほど自我がよわよわ?

と考えながらも

もうすきにして! 周囲のせいにして自分の守りに入っているときは、逆らいません。

ポーカーフェイスなだけで、自分の未熟さ分かりつつ、認めたくないだけのときもあるし。

玉虫色にしておいたほうがいいかも。

ただのわがまま、王子様現象って気もするし。

こういうの、分析することに意味がないかもですよね。

よいところを見つけました!

困ったときに人に聞くことができている!

⇒この子、生きていける!

親は交番に行けって教えていないけど、どうしてできたんだろう。

①社会が教えてくれた?

そういえば、バス停の人に交番をすすめられたと言っていたかも

②先生が教えてくれた?

前もって教わったことを覚えているとは思えないが

こち亀が愛読書だったせい?

これが一番近いような気もする

失策行為かな 

転校後の次男

クラスは、知らない人ばかり

次男は山村留学中に随分話が通じるようにはなりましたが

相変わらず、おもしろくなさそうな顔つきをしていて。

聞いた話では、図書室でひとり本を読んでいることが多く

斜に構えたもの言いだったようです。

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それでも、いつも何かをしようとする勢いはあるのです。

中学では、部活にはいり

近所のスポーツ少年団にも参加

いろいろなことをやろうとします。

これもイメージとのギャップなのか、

長続きはせず、やる気があるほどやりたくない自分との戦いがあるようで

タイミングよく小さなケガ

爪のトラブル

関節痛

体調不良で休むことが多かったです。

こういうの失策行為ではないかと。

無意識の欲求が、ことばや行いにあらわれるっていうあれです。

普通は気のせいやたまたま起こったぐらいにしか捉えませんが、フロイトは無意識の存在として意味のあることとしてみていました。

次男をみていると、わたしも意味あるなぁと思っています。

言葉と気持ちの乖離あり

部活の大会があったとき

「車で送ろうか?」わたしが声かけると

「必要ない」と言います。

要注意なのが、

そのときによって「必要ない」と言ったあとに、

もう一押し誘ってほしいときがあるようで

そういうときは言葉とは違って、次男の頭の中は自動的に送ってもらうモードに切り替わります。

そして、しばらくして「送ってくれないの?」となるんです。

「え? 必要ないって・・・(言ったよね)」

言った、言わないになり、すぐに「別にいいよ」と、いじいじモードに入ることがあって。

もう、どうしたらいいんだか、わたしが認知症なんだか、

もうわかりません。

 

次男が2、3歳ごろ

一緒に寝ようと約束して仲良く横になっていたら、

急に「もういい!」と背中向けられ、

どうなっているの? って思っていたときと重なります。

あなたのことを大切に思っているよってことがなかなか伝わりにくい。

これずーっと。ずーっと。

たぶん、お互いちょっとしたなにか、タイミングが噛み合っていない。

でも、次男が親を大切に感じていることは、よくわたしに伝わっていて。

彼、不器用。

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 道に迷った自慢

部活の大会は毎回違う会場。

行きも帰りもよく迷ったようです。

だれかと一緒に行くってこと考えないんでしょうね。

線路づたいにずっと歩いたとか、

コンビニに聞くと親切に教えてくれるとか、

ローソンとセブンの対応の差はこうだとか、

誇らしげに教えてくれました。

コンビニマニュアルにあるんじゃないかと。

もう10年前とはいえ、ローソンが素晴らしいと言っていました。

レジ下に地図が置いてあり、すぐに道に出て教えてくれるって。

それ以降、わたしも迷ったときはローソンに行くようにして

次男を助けてくれた感謝を込めて、せめてお菓子1品買ってから聞いています。

しょっちゅう迷うので。

大切なのは対応力 

知能検査で弱かった次男の「イメージ力」「空間認知」

山村留学後はダントツ伸びたんだけど

こう何度も迷うあたり、

 伸びても、方向感覚はまた別なのかな。

ちょっと勉強不足です。

そこは置いといて、

できなかったとき、予想外のことがおきたとき

どう対応できるかが一番大事

道に迷っても、人がいるところなら笑いと事前準備でやり過ごせます。

これ、威張っていい!

 

子どもたちの転校当初の嬉しかったできごとでした。

 

~中2ぐらい、次男の登校しぶりがはじまりました。

今度、続きをちょっと書きます。