5人これから

こんな子育て、こんな家族がありますという話。

「考えすぎ」と助言したくなる・・・相手はHSPかも

子どもの発達障害が分かってから、

わたしにもあるのではないかと思い、試しに、自閉症スペクトラム指数をだしてみました。

自閉症スペクトラム指数

自閉症スペクトラム指数日本語版の構成者は千葉大学の若林昭雄教授で、

もっと詳しい診断を行うべきかのスクリーニングに使用できることと、

自閉症傾向の個人差を測定できるとされているものです。

55点満点で、33点以上が自閉症スペクトラム障害の傾向が強いと考えます。

https://www.nise.go.jp/kenshuka/josa/kankobutsu/pub_b/b-184/b-184_04.pdf

 

わたしは確実に自閉スペクトラム症ASD)かと思ったのですが、30点までいきませんでした。

もちろん、点数でASDかどうかが決まるのではなく、仮に29点であってもASDと診断される人もいますし、33点であってもASDと診断されない方もいます。

上に記したように、もっと詳しく診断するかどうかのめやすをつけるものです。

わたしにぴったりきたのは HSP

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スペアミント 似ていても同じものはひとつもない♡


HSP(Highly Sensitive Person)は障害や疾患ではなく、資質を指す言葉です。

どんな資質かというと、「とても敏感な人」、

つまり、ASDHSPの方もいますし、脳梗塞HSPの人もいるし(妙な例えですが)。

具体的にどのようなことがあるか一例をあげると

  • かすかな振動にも気付く
  • じっとしているのが得意
  • 初めてのこと、急なことに動揺しやすい
  • 察し過ぎて、いつも先回りして心配する
  • 人の気分に左右されやすい
  • ちょっと注意されただけなのに、涙が止まらなくなる
  • 怒られている人を見ているだけで、自分が怒られたように傷ついてしまう
  • たくさんの人がいるところに行くと体調が悪くなる
  • 気付かないうちに傷ついている
  • 花粉症やじんましんにかかりやすい

こんな感じの人、わりと近くにいませんか?

「考えすぎ」と助言したくなる相手は、似ていませんか?

 

HSP診断テストがネットにあふれているので興味のある方は検索してみてください。

たくさんの説明、診断などがみつかります。

でも、ネット情報だけを真に受けるのはちょっとお待ちください↓

www.goninnkorekara.com

HSP不登校の原因になるのか

HSPは資質です。

怒りっぽい人が皆おなじ場面で怒るのではないように、HSPもいろいろです。

 

娘の場合は、起きたことや考えを説明できないことが多いです。

自分に何がおきているのかわからなくなる、

相手が何をしりたいのかがわからない、

何を答えていいのか分からない、

目立たないけれど、実は、思考停止状態で頭の中はパニックみたいです。

このパニックは、HSPからきているのか、ASDのか、ADHDなのか、10年検査していないけれど境界知能*1なのか、わからないです。

食べ始めるとフードファイターのようにあるもの全部食べてしまったり

普通に過ごしていると思うといきなり疲れたと青ざめて何もできなくなったり

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 一番やりにくいのは、人と気持ちがすれ違いやすく、ほどよい安心感を持ちにくいところ。

人に分かってもらうのを諦めてしまっているようにもみえます。

いざこざを起こしたくないようで、末っ子のサガでしょうか。

親、友だち、同僚、誰に対してもぎりぎりまで我慢したり、逆にすぐなんでも言い過ぎたりで、ちょうどよい距離感を掴めず誤解されやすいようです。

急に不登校になることや、引きこもってしまうことも起きやすいと思います。

こういうタイプは、不登校になったとき、急いで学校に慣らさせようとするとかえって不登校が長引くと実感しています。

 

そう思うと、復学しときどき大学に行く足取り、重かったんだろうなぁ。

自分でも気付かずに頑張っていたんだろうな。

あのとき、何ができたのかな。

わたし的には、できることはしたという気持ちと

入学時から、もっと大学側に助けを求めることができなかったかなという気持ちがあります。

推薦入学でASDと言いにくく、様子見しつつ、なんとかなると思ってしまいました。

わたしもHSP、やりだすと動くのですが考えすぎて動けないときもあるんです。

HSP どんどん敏感になっていくとき何ができる?

だれかが悪いわけではなく、安心できるちょうどよいところを味わう経験を積むことができれば行動範囲は広がっていくようです。

娘が、ちょうどよいところを味わうことができているのか、私にはわからないです。

ときどき、つい、余計なことを言って、娘の心を閉じさせてしまう私。

それにも負けず、随分、自分の状態が分るようになってきているようです。

彼女のペースで成長中。

少しずつ自分のちょうどよい加減をみつけてくれることを願っています。

こう思うと、何回もうまくいかない経験をしたのは必要なことかと。

そして、今後困ることもありそうですね。

それもいいかと。

HSPの人に必要なこと 

この本からの抜粋です

  1. 自己認識・・・HSPとはどういうことか
  2. リフレ―ミング(捉え直し・・・あなたは特別な資質をもっている)
  3. 癒し・・・自分の中にある深い傷を癒す
  4. 外の世界に出ても大丈夫だと思えるように。また外の世界に出るのを控えるべき時もあることを学ぶ

詳しくは本に説明があります。

最後に

わたしは、HSPを知り自分を理解する助けを得ました。

娘には、この概念について説明していません。

あまり興味がないようです。

いつか機会があれば、肯定的に話したいと思っています。

発達障害もそうですが、こういうことを伝えるのは生活がうまくいっているときがいいと思っています。

 

心理の専門家がこの概念を批判しているのを耳にすることがあります。

それはたぶん、

  • 提唱者であるエレイン・N・アーロン著の論文や書籍をよく読んでいない
  • その方がHSPではなく、HSPという資質をもっている人の困りに対し、理解が少ない
  • 理論としての矛盾を探すことに集中し、今の困りに対し何ができるかという視点が少ない

 

理想ではありますが、レッテル貼りではなく、

人と人との理解が深まることを願ってまとめました。

 

具体的に書きたかったのですが、どうしても堅い内容になってしまいます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

*1:IQ71以上85未満、障害とは見なされないが、自信の失いやすさと心の傷つきやすさがあり支援が必要なことがある