感謝の言葉・・・えっ？ これ感謝なの？
卒業式の時期です。
新型コロナの影響で式ができないところ、保護者の参列を制限しているところさまざまと思います。
今回は、ときどき登場するかわいい娘の卒業式のできごとについてです。
小心者のわたしは、身ばれが怖くて、ときどき濁してしまうところはおゆるしください。
寮生活
彼女が高校を卒業してから4年経ちました。
娘は、家を早く出たかったそうで
家から車で片道3～4時間ほどの高校に行きました。
寮生活です。
受ければだいたいは合格できるようです。
まじめな生徒もいますが、遊んでいる子たちもけっこう多いですし
やればできる子、やってもできない子さまざまです。
娘は、変わりたかったらしく一生懸命勉強をしてあり得ないぐらいのよい成績をとりました。
先生が簡単なところから教えてくれたこと
寮生活は起床、食事などの時間が決まっていて生活のリズムを作りやすかったこと
このふたつが良かったと思います。
寮に戻りたくない
学年1クラスの学校です。
友だちがなかなかできなかったせいもあるのか
高２の途中から、長期休みで家に帰ると寮に戻りたくないと言い始めました。
淋しい、寮に帰りたくないと言い、土日も家に帰ってくることが多くなってきました。寮は、生徒が登校後にいったん閉めることになっています。
熱があるときなど体調不良のときも寮にいることはできません。
学校の保健室に行ってそこで休みます。
寮に行くと、とにかく学校に行くしかありません。
寮生活はお金がかかります。
何度も帰ってくると交通費がかかるので、そこも考えてほしかったのですが
もともと不登校の子
途中でやめることも覚悟していました。
家に帰りたい週末は、お金のことは言っていられないと思っていました。
往復８時間の送りの業
そして家に帰ってくると今度寮に戻るときがたいへん。
行きたくないので出発時間を引き延ばすんです。
何度か送迎しましたが、なかなかきつい。
戻る時はお弁当を作って持たせ、一日がかりのその時間を確保。
きついのは、出発時間を引き延ばされること
送ったあと、3～４時間後にならないと家に着かない。
14時に家を出ると、戻ってくるのは22時
寮の門限ぎりぎりに戻りたいらしいけれど
こちらの身体がもちません。
説明はするんです。
〇時に出ないと身体がきついって。
ほんと、疲労度大きいです。
早く寝たいです。
夫さまは娘を可愛がっていて、小言一つ言わず、往復８時間、何回も送っていました。
ほんとに何度も。
親にとっては修行のようです。
ほんと親ばか夫婦。
可愛がり過ぎですかね。
娘はそういうこと覚えているのでしょうか。
夫の支え
まぁ、そんなこんなで夫さまの献身的な支えがあってなんとか卒業できたわけです。
この献身的な夫さま。
影になりたくさん助けてくれるのですが、
なんでも聞きすぎたり、なんでも指示しすぎたりがあるのです。
本人は、どこが踏み込み過ぎなのか分からないようで
ちょうどよい加減が通じにくいんです。
でも、まぁ、あれだけ送ってもらっていたし。
娘はハグが大好きで「おとうさん」とハグするし、手をつなぐし。
なんでもハグですまそうとするな！
わたしは冷ややかに、何この人たちって見ていましたが。
感謝の言葉
卒業式のあと、教室に戻っての最後のホームルームの時間
ひとりひとり、親への感謝の言葉を言う時間がありました。
突然ですがと担任は言ったと思います。
紙を見る子は一人もいないですし、しばらく沈黙して言葉を探している子もいました。
高3とはいえ、卒業後に働く子も多く皆自分の言葉で話していました。
遊んでみえる子もしっかりしたこと言うんです。
「かあさんありがとう」とか。
「これから恩返しします」とか。
何分も語る子もいました。
言葉の数ではなく、本音を感じ、けっこう感動してきいていました。
そして、娘の話す番
「おかあさん、おいしいごはんいつもありがとう」
あー嬉しいな、
そう思ってくれてたのか。
そのあと、
「おとうさんね、うざいんだよねー」
「いろいろ言いすぎで」
「心配なのはわかるんだけど、ちょっとうざくて」
親するのってきつい
もう笑うしかない。
夫もずっこけたリアクションして笑ってましたが
心で泣いているのわかります。
やっぱり ↑ あんまり変わっていない？
皆の前でそれ言う？
やっぱりうちの娘、頭わるい？
空気読めないのを超えてる？
あんなに尽くしてくれたお父さんに、ここでこんなこという？
たくさん送ってくれてありがとうって言えない？
わたしも一緒に笑ったけれど
あとでほんと情けなくなって
夫はもっとなさけなかっただろうな
感謝の気持ちがないわけではないって分かってはいるんです。
寮の子に娘が言われたそうです。
優しいお父さんいていいねって。
当たり前だと思っていたけど、ほんとにそうだと思うって言っていたことあります。
よりによって、夫にとっても晴れの場でもあるのに・・・。
でも、正直、娘が夫にそういうのもわからないでもない。
でもでも、今ここで言うな！
推薦で入った大学を早々に中退した娘
これが最後の卒業式の思い出
なかなか忘れられない場面です。
でも親はこんなことでめげてはいられない。
鍛えられすぎて神経ズタズタですが。
いつか孫に
「あなたの母さんこんなにひどかった」
って笑って話したい。
そんな日が来るかな
無理かな (?_?)
ちょっと落ち込み気味の母のつぶやき
たまの更新にお付き合いしてくださり、ありがとうございます<(_ _)>。
