わたしの父の単純な発想
父とランチに行った
そのついでに、法事の食事について打ち合わせをした。
その日のランチは、フェアの最中もあり、値段以上の豪華さ。
前菜、冷製スープ、チキンロール、デザートもしっかりついてきて、飲み物はノンカフェインの紅茶をお願いした。
父:「これ、ひとつひとつ頼むと思ったら得だな。」「法事はここでいいな。」
私:「うん。おいしいね。」
父:「でも、若いものは、これくらいの量では足りない。」
父:「だから、おまえのとこの子、口数が少なかったんだろう。」
(ここからは、わたしのこころの中)
はぁー?
そういうことではなくて、
人と話すのが極端に苦手で
特に大勢だと難しくて
機嫌が悪いわけではないし
話しをしたくないわけでもないし
話そうとは思っていても、タイミングをつかめなくて
話せそうになったときには次の話題にいっているみたいで
そういう脳らしいって
もう10数年それ説明してきているんだけど・・・。
食事の量が足りないのでしゃべらないって思っていた?
父は子どもに優しかった
長男が不登校マックスのとき、
わたしは子どもたちと実家に泊まりに行き、そこを拠点に遊び回ったことがあった。
父はわたしにも、こどもにも、なんにも言わないで、
公園のボートの乗せてくれ、一緒に遊んでくれて。
ありがたかった。
あのころから、分かっていなかった?
そういえば、わたしが母に伝えた説明は、父には伝えていなかったって。
知らなくても、あんな自然な受け止め方、
というか、
だから、「あいつの子たちは変だ」って陰で言われていたのか。
いい勘している。
長男、わたしの忠告さえぎる
親戚の集まりに向うとき、車の中で長男に話したことがある。
「声かけられたら、返事するんだよ。」
「一つ聞かれたら、はい、いいえの他に、それに続けて話すの」
と全部伝える前に、さえぎられた。
長男:「あのさ、いくつだと思っているわけ?」
わたし:「はい、20歳こえております。」
「そこまで言うならできるんだよね」と言いたかったけれど引き下がった。
そのときの集まりの様子は、
確かに以前のように返事すらしないことはないが、やはり会話は進んでいない・・・。
というか、わたし以外と話をしていないと思う。
(実家がらみの集まりのとき、うちの家族ほとんどしゃべらない)
それなのに、もう、わたしからの忠告をきいてくれる歳は過ぎてしまった。
長男に、今以上を求めることは酷かな。
参加してくれることを最大限に喜ぶほうがいいか。
疲れるし嫌だろうに、文句も言わずについてきてくれている。
父は、全然分かっていないけどそれがいい
頭でっかちにいろいろ分かっているより
料理の量がたりないから話をしないって考えは平和かも。
人って案外そんなところあるし。
でも、料理の量を増やしても増やしても口数少ないときは、どう思うんだろう。
具合悪いとか思うのかな。
そういう発想、けっこう好きかも。
補足
・・・この父、勝手に口から言葉が出るところ、それを覚えていないところ、思いついたら止められないところ、すごい勢いで動くところ、若いころからの遊び方、かなり強烈なADHDだとわたしは思う!